不登校状態の中学生の子供がスマホ依存で悩んでいる、という親は多いと思います。
世間一般では「スマホ依存=悪」と考えられていますが、私はそうは思いません。
なぜなら、スマホで外の世界と繋がることで、自分を維持できている子もいるからです。
この記事では、実際に私の中学生の子供がスマホを使って何をしているか、どのように心の救いになっているか、お話しします。
スマホで全国の不登校の中学生と繋がれる

同じ学校の同級生で不登校になっている子って、そんなにいませんよね。
だから、不登校になってしまうと、不登校の気持ちを分かってくれる人と中々出会えません。
「好きで不登校になっているわけじゃない!普通に学校へ行けたらどれだけ良いか・・・」
と思っているにも関わらず、
親から「不登校は甘えだ!学校へ行け!」
なんて言われると、心がボロボロになってしまいますよね。
ただでさえ、心が疲労した状態で不登校になっているのに、自分の味方がいない状態は辛すぎる。
自分の気持ちを分かってくれる人がいないため、
「不登校になっている私なんて生きている価値がない、死んだほうが良い」
と考えてしまう子も少なくありません。
でも、スマホがあれば、全国の中学生とつながれます。
TikTokやTwitter、YouTubeで不登校の今を発信している中学生は大勢います。
スマホを利用すれば、自分と同じ境遇の中学生と出会えて、気持ちを共有できるのです。
実際に不登校にならないと分からないこともたくさんあります。
家に引きこもって、独りぼっちになっている不登校中学生にとって、ネットを通して仲間ができることは、心の支えになるのです。
不登校の中学生がスマホ依存になるのが危険な理由

スマホは、同じ境遇の仲間と出会えるというメリットがありますが、残念ながら使い方を間違えるとトラブルに巻き込まれてしまう場合も。
不登校の中学生が、現実世界で味方がいない場合、ネット上で自分の気持ちを分かってくれる人を探します。
もちろん、同じように不登校の中学生と出会えることがほとんどですが、中には悪い人もいます。
「うんうん、気持ちわかるよ」と近づいてきて仲良くなって、「写真送って」など言うようになる悪い人もいますよね。
そんな人は、実際はおじさんなのに女子中学生に化けている場合が多いです。
そこでです!
もし親が「ずっとスマホ触っていないの!」
とスマホの利用を否定していたとします。
すると、反抗期の中学生は、親に隠れてコソコソとスマホを使うようになってしまいますよね。
そうなると、子供が悪い人と連絡を取り始めても、親は気づくことができなくなってしまいます。
だから、ただ「スマホ依存=悪」という考えでスマホを否定するのではなく、スマホの危険性を伝えつつ、使わせるのがベスト。
親とコミュニケーションをとるために、スマホを活用するのが一番良いでしょう。
反抗期の子供とも、LINEスタンプやおもしろ画像でコミュニケーションとっている家庭も多くありますよね!
もちろん、家庭によってスマホ利用のルールはあるので、家のルールに従ってもらいましょう。
ただ、不登校の中学生から、完全にスマホを取り上げてしまうのはおすすめしません。
外の世界との繋がりがなくなってしまうだけでなく、同じ不登校の中学生と気持ちを共有する場も失ってしまうからです。
【体験談】我が家の不登校中学生のスマホの使い方

私の子供たちは三つ子です。中学1年生の子供たちは、なんと3人とも不登校。
兄弟あるあるですが、芋づる式に不登校になってしまいました。
それでも3人とも、メンタルは元気です。
そして、3人とも仲良しです。
それは良いとして、子供たちがスマホで何をしているかですが・・・
兄弟姉妹でLINEでコミュニケーション

スマホ活用の大半は、兄弟姉妹でもコミュニケーションです。
どうでも良いこともLINEスタンプやメッセージを使ってやり取りしています。
また、母親は日中、自室で仕事をしているため、何か用事があればLINEでメッセージがきます。
このように、家族のコミュニケーションにスマホが役立っていますよ!
YouTube動画で勉強

勉強をコツコツと頑張っている息子の活用法です。
今って、「とある男が勉強してみた」チャンネルさんのように、スマホで授業してくれるYouTubeチャンネルがとても多いです。
親である私も、中1の範囲で分からないことがあるとYouTubeで調べます。
文章ではわかりにくい実験も、YouTubeでは動画で解説してくれているから分かりやすいのです。
学校で授業を受けられない不登校の中学生にとって、YouTubeの動画講義は最強の味方です。
TikTokで他の不登校中学生の状況を知る

TikTokを利用して、自分の素直な気持ちを発信している不登校中学生は多くいます。
親にも友達にも話せない気持ちを数十秒の動画で語っています。
そんな中学生たちの動画には、「私も不登校だから気持ちわかる」といった共感の声も多数。
不登校だからこそ分かり合える安心感を得られ、不登校で苦しんでいるのは自分だけじゃないと思えるのが大きなメリットです。
不登校の中学生がスマホを使うのは悪いことじゃない

「スマホ依存」という言葉のせいで、「スマホ依存になっているから不登校が治らないんだ」という認識が生まれているような気がします。
もちろん、1日中スマホばかり触っていて、他のことを全くしない状態は良いとはいえません。
でも、周りに味方がいない不登校の中学生にとって、スマホで同じ境遇の仲間と出会えるのは大きな救いです。
例えスマホでゲームばかりしていたとしても、「ゲームで楽しい気持ちになれるから、なんとか生きていられる」という中学生もたくさんいます。
私の息子も、今でこそ自分で勉強を頑張っていますが、不登校初期の頃は毎日死んだような顔をしていました。
ゲームしているときだけ、明るい表情になっていました。
ゲームのおかげで元気を取り戻せたといっても過言ではありません。
ゲームがなかったら、今頃どうなっていたことか・・・。
スマホで誰かと繋がったり、気分転換したりすることで、救われている不登校の中学生がいることを忘れないでください。