子供が不登校気味になってしまったとき、無理に朝から教室へ行くのはやめて、放課後に夕方登校するというのもひとつの手段です。
というのも、学校を休みがちになってしまっている子供は、今まで頑張りすぎたせいで、心のエネルギーが残りわずかになってしまっているからです。
わずかな心のエネルギーを振り絞って、無理して朝から教室へ登校していると、わずかなエネルギーさえも枯渇してしまう恐れがあります。
心のエネルギーがなくなってしまうと、生きることすら辛くなってしまいます。
そうなる前に早めに対策をとっておくことで、不登校気味の状態でも心のエネルギーを温存することができるのです。
学校がつらいなら放課後に夕方登校するだけでもいいんです
不登校気味のころは、子供も親も「学校へ行く」と「学校へ行かない」の2つの選択肢しか見えないと思います。
しかし、学校へ行くのがつらいと感じる子供には、実は選択肢はたくさんあるのです。
今回お話しする、放課後に登校する「夕方登校」や、保健室や別の教室に登校する「別室登校」、さらに市町村の教育委員会が管理している「適応指導教室」に通う方法があります。
いずれも、登校できると出席日数が加算されるので、「学校を休んでしまった」という罪悪感は少なくなるはずです。
つまり、普通に朝から学校へ登校するのが辛いなら、別の登校の仕方をすればよいのです。
子供がどうしても普通に学校へ行けない、休みたいと訴えるなら、一度、「夕方登校や別室登校ならできそう?」と話を聞いてあげてください。
不登校中の夕方登校でも出席日数に加算されたり、成績もつく場合がある
不登校気味の子供が夕方登校し始めた場合、学校によっては出席日数に加算してくれたり、成績にも反映してくれる場合があります。
不登校の子供は、自分が学校を休んでしまっていることにひどく罪悪感を感じてしまうことが多いので、夕方登校で出席扱いにしてもらえることは本人にとっても少しは心が軽くなるかもしれません。
また、完全に不登校になってしまうと通知表の成績もつけられなくなってしまいますが、夕方登校できている場合は、放課後にこなしたプリントやテストのおかげで、ちゃんと成績もつけてもらえることが多いです。
もしも子供が放課後に夕方登校ならできそうと言うのなら、ぜひ学校へお願いしてみてください。
放課後の夕方登校で小学校とのつながりを維持した体験談
私の子供たち(三つ子)は、小学4年生の時に連鎖するように不登校になってしまいました。
不登校になってからも、「放課後に連絡帳を書きに行くくらいだったら行ける」というので、夕方登校させてもらうことにしました。
夕方に登校すると、まずは黒板の連絡事項を連絡帳に書き写しました。
そして、担任の先生が来てくれると、一緒に遊んだり、ちょっとだけプリントをしたりしました。
放課後に登校すると、担任の先生も優しく出迎えてくれたので、なんとか毎日登校することができました。
しかし、放課後の誰もいない教室への夕方登校といっても、不登校の子供にとっては、すごく勇気のいることだと思います。
たった10分、連絡帳を書きに行くだけでも、かなりの心のエネルギーを消費してしまいます。
私の子供たちも、夕方登校が終わると、「終わったー」と安心して帰宅する一方で、とても疲れた表情を浮かべていました。
不登校を経験したことのない親から見れば、「放課後に登校するだけなのにどうしてそんなに疲れるの?」と思ってしまいそうですが、不登校気味の子供にとって、一歩でも学校へ足を踏み入れること自体が大変勇気のいることだということを頭にとどめておきましょう。
兄弟姉妹の不登校連鎖についてはこちら→
放課後の夕方登校がつらいなら、休んだらいい
「別室登校」の記事でもお話ししましたが、別室登校や夕方登校は、普通に教室へ行くのが辛い子供のためのひとつの手段であるだけなので、無理に登校する必要はありません。
放課後に夕方登校するといっても、同級生と出会ってしまうこともあります。
知り合いに声をかけられたらどうしよう、とずっとドキドキしながら登校しなければいけないということです。
もしも子供が夕方登校するのもつらいというのなら、無理して登校する必要はないでしょう。
ゆっくりと心を休めてから、また行けそうだったら夕方登校や別室登校に挑戦してみればいいのです。
焦らなくても大丈夫です♪
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