不登校中の子供が毎日ゲームばかりしていると、「ゲーム三昧だとますます学校へ行かなくなるんじゃないか」「ゲームを取り上げた方が学校へいけるのでは」と色々と考えてしまっていませんか?
特に不登校初期のころは、なんとか学校へ復帰できるように母親として何とかしなければ!と思ってしまいますよね。
実は私の小学5年生の息子も不登校で、毎日ゲームばかりしています。
しかし現在は、ただ現実逃避のためにゲームをしているわけではなく、色々と目標を持ちながらゲームに取り組んでいます。
心から夢中になれることがひとつ見つかったのです!
私の息子は、毎日キラキラしながらゲームに取り組んでいます。
不登校初期は毎日死んだような暗い表情を浮かべていた息子が、どうして毎日キラキラしているようになったのか、不登校とゲームに関する体験談をお話しします。
あなたのお子さまもキラキラを取り戻せるように、少しでも助けになれると嬉しいです。
不登校中の子供がゲームばかりするのはいけないこと?制限するべきなの?

不登校の子供に対して周りの大人たちは「ゲームばかりしているから学校へ行かないんだ」「ゲームを取り上げるべきだ!」と正論ばかり飛ばしてきますよね。
確かに、毎日ゲーム三昧なのは好ましくないことかもしれません。
ゲームを取り上げたり、ゲームをする時間を制限すべきなのかもしれません。
しかし、心が疲れている状態の不登校初期の子供からゲームを無理やり取り上げることは、子供の心を落ち着かせる場所を奪ってしまうことになります。
不登校初期・学校へ行かなければゲームを取り上げる!と言った結果

私の息子が不登校初期の頃、毎日ゲームばかりしていました。しかも、楽しんでゲームをしているわけではなく、現実逃避のために一生懸命ゲームを続けているように感じました。
ゲームをしている時間だけは、なんとか心を落ち着かせることができているようでした。
しかし母親の私は周りの大人たちに言われるまま、「1時間でも学校へ行かないと、ゲーム取り上げるよ!ゲーム禁止!」と言ってしまいました。
すると、
スッとゲーム一式を私に手渡しました。
「一日中ずっとしているゲームを簡単に手放してしまうほど、学校へ行くのが辛いんだ」
と、私はこの時初めて、息子は本当に学校へ行くのが辛いんだ、と気づきました。
「学校へ1時間だけ行く」というのも、「普通にクラスで1時間過ごす」ということを言ったわけではありません。
別室登校で1時間だけでも登校できたら、と思い、私は声をかけたのです。
それでも大切なゲーム一式を手放すほど、辛いんだ。嫌なんだ。行きたくないんだ!!
不登校初期の小学生のゲームを取り上げると生きる気力を失う可能性がある

私は息子からゲーム一式を預かりました。
もしかすると、ゲームから離れれば、また学校へ戻るかもしれない、と少しの期待もこめて見守っていました。
しかし、不登校中の小学生の息子からゲームを取り上げた結果は恐ろしいことになりました。
小学5年生の子供は、1日中、死んだような暗い顔をし続けていました。
嫌なことばかりが頭の中をめぐって、自分の中でどんどん心が崩れ去っていくようでした。
他に何かをして過ごすわけでもなく、1日中放心状態で、ずっとマイナスの考え事をしているようでした。
母親の私は、もう見ていられなくなりました。
そして、ゲーム一式を息子に返却しました。
現実逃避のゲーム依存症は悪いことばかりではない!心を整理している途中なの

不登校初期の子供がゲームばかりすることは、自分の心を整理するために必要な時間のようです。
失恋してしまった女の子が、毎日カラオケボックスで歌いまくって心を癒すのと同じ状態だと考えられます。
ゲームをしている時間だけは現実の辛いこと、悲しいことは忘れられるので、その間に少しずつ心の中を整理している状態です。
親からは1日中ゲーム三昧のように見えても、実は心の中では一生懸命「心のエネルギー」を回復させているのです。
つまり、不登校の子供がゲーム依存症になるのは、心のエネルギーを回復方向にもっていくために必要な作業なのです。
不登校中の小学生のゲーム三昧を認めれば、明るく元気になってきた!

ゲームを取り戻した小学生の息子は、さっそく「マインクラフト」に取り掛かりました。
YouTubeの動画を見ながら、マインクラフトで立派な建造物を次々に作っていきます。
図工と同じように、マインクラフトの世界でも、立派な建造物を作るのは簡単なことではありません。
毎日コツコツと頑張ることで、1つの建造物を完成させることができます。
息子は、建造物を作るたびに私に見せてくれました。
私は「わぁ、すごいすごい!」と大喜びしていました。
私が褒めると、息子もさらにすごい建造物を作っていきました。
そんなやり取りを親子で繰り返している間に、息子にも笑顔が戻ってきました。
毎朝早起きして、「今日は青鬼の館を作るんだ!」と目をキラキラさせてゲームに取り組むようになってきたのです。
不登校中の子供がゲームを欲しがるのは気持ちが前向きになった証拠

ゲームを続けているうちに明るく元気を取り戻した小学生の息子は、「新しいオンラインゲームをやってみたい!」と言い出すようになりました。
世間では、「不登校中の子供にゲームを買い与えるなんて、なんて親だ!甘やかしているから学校へ行かないんだ!」という意見が一般的ですよね。
しかし、それは本当に不登校中の子供と向き合ったことのない大人の正論でしかないと私は考えています。
私も、自分の子供が不登校になるまではそう思っていましたから。
「子供が不登校になるのは、親が甘やかしているからだ!」ってね。
でも、実際に自分の子供が不登校になると、そうじゃない!と思いますよね。
不登校初期のころは暗い顔で、放心状態で1日中過ごしていた息子が、「新しいゲームが欲しい!」と言い出したのです。
不登校中の子供が新しいゲームを欲しがるのは、気持ちが前向きになった証拠です。
なぜなら、ただのゲーム依存症であれば、淡々と同じゲームばかりするはずです。
もしくはゲームに取りつかれたようなヤバい表情でゲームに執着しているはずです。
しかし、明るい表情で新しいゲームを欲しがるようになった場合は、気持ちが前向きになって、新しいことに挑戦しよう!という気力も湧いてきているということなので、私たち親は喜んでゲームを買ってあげてもよいのではないでしょうか。
不登校中の小学生がオンラインゲームで友達ができて明るくなった!

新しいオンラインゲームを手に入れた小学生の息子は、さっそくゲームをはじめました。
最初は上手く操作できなくても、徐々に上達していきます。
失敗ばかりの時もあるけれど、粘り強くがんばっていました。
「粘り強く頑張ることができる」というのも、心が回復してきた証拠です。
あっという間にオンラインゲームが上達した息子は、ゲームの中で人気者になりました。
ゲーム内でも、「友達になって~!」という声がたくさん届くようになりました。
実際に小学生の友達もできて、オンライン上でチャットをしながら一緒にゲームをしている時もあります。
小学生の友達と一緒にゲームをしていると、ゲーム上のボイスチャットで、「通知表がんばりましょうだったよー」とか、「修学旅行から帰ってきたよー」という小学生の友達の声を聞くことができて、ゲームの中の世界と現実世界がリンクした感じです。
よく「オンラインゲームの中でばかり友達を作るのはよくない」という意見も耳にしますが、私はむしろ不登校中の息子の様子を見ていて、オンラインでゲームと現実世界がクロスすることによって、現実で友達とのコミュニケーションが苦手な子供も、スムーズに友達を作ることができる環境は、不登校の子供にとってすごく良いと感じています。
ゲームは不登校中の子供と母の最適なコミュニケーションツール

オンラインゲームで毎日全国の小学生の友達と遊ぶのが楽しくなった息子は、他の子にも興味を持つようになりました。
不登校初期のころは、「友達の話なんてしないで」と暗い表情ばかりだったので、「あの子は今日遠足だったんだって!」などと楽しそうに報告してくれると嬉しくなります。
さらに、私も仕事が休みの時は息子と一緒にゲームをするので、その時は楽しそうにゲームのコツや上達する方法を教えてくれます。
ゲームは、全国の友達や母親とのコミュニケーションのツールとなっているのです。
以上の通り、不登校中の子供のゲーム依存症は、悪いことばかりではないのです。
むしろ、良いことの方が多いように感じます。
もしもあなたが、お子さまがゲーム三昧!ということで悩まれているのであれば、ゲームを取り上げるのではなくて、ゲームの腕を褒めてあげたり、一緒にゲームをしてあげてください。
あなたのお子さまも、キラキラした表情に変わっていくはずです!
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