子供が不登校になってしまい、1日中スマホの動画を観たりゲームをしている姿をみると、親としては「スマホを取り上げたほうがいいのかな」と悩んでしまいますよね。
結論から言うと、私は不登校の小学生のスマホを取り上げなくてよかったと感じています。
なぜなら、不登校をしばらく続けて心が元気になってくると、自分からスマホで分からないことを調べたり、天気予報を確認して天気にも興味が出てきたからです。
スマホは、外の世界とのつながりが少ない不登校の子供にとって、外の社会とつながることのできる素晴らしいツールなのです。
不登校の子供のスマホ依存が心配になる親の気持ち

実は私も、当時小学4年生の息子が不登校気味になったとき、小学校の支援学級の先生から「スマホやゲームがあるから学校へ行かないのでは?」と言われたこともあり、スマホを取り上げたほうがいいのかな、と悩んだ時期がありました。
確かに、家でスマホやゲームなど、することがたくさんあるから学校へ行かない、と親や周りの大人は考えてしまいます。
ここからは、以前ゲームに関する記事でもお話ししましたが、
私も最初は、スマホとゲームを取り上げたら暇になって学校へ行くかな、と考えて、「学校へ1時間だけでも行けないなら、スマホ預かるね」と言いました。
すると息子は、スッと大事なスマホとゲーム機を母親に差し出したのです。
私はこのとき、「息子は、大事なスマホとゲームを差し出すほど、学校へ行くのが辛いんだ」と実感しました。
息子の大切なツールを取り上げてしまうのはつらかったですが、支援学級の先生の言葉もあったので、もしかすると学校へ行く気になるのでは、と思いしばらくスマホとゲームを預かっていました。
小学生の息子からゲームを取り上げてしまった記事はこちら→
親としては、
家が快適すぎるから、子供が学校へ行かなくなってしまったのかもしれない。
暇になれば、また学校へ行くに違いない。
今まで甘やかしすぎたから不登校になってしまった、もっと厳しく接しなければ。
と悩んでしまいますよね。
不登校の子供からスマホを取り上げないで!

しかし、以上の「親の思い」は、「親の勝手な思い」だったことに私は気づきました。
スマホやゲームを取り上げられた息子は、毎日放心状態で死んだような顔になりました。
ただぼーとするだけ。
何も楽しみのない毎日。
そうです、心のエネルギーが残りわずかな息子は、スマホやゲーム以外のことをするという気力さえもなかったのです。
不登校になった子供は、今まで学校を頑張りすぎてきました。
無理して頑張ってきたせいで、やる気や活気を含めて、心のエネルギーが残りわずかな状態になっているのです。
心のエネルギーが十分にあって、元気な時は、気持ちが前向きになり、新しいことにも挑戦できます。
しかし、心がぐったり疲れすぎてしまっている子供は、特に何かをすることができません。
そんな時に救世主となってくれるのがスマホなのです。
スマホがあれば、YouTubeなどの動画を眺めているだけでも楽しい気持ちになれます。
スマホゲームで遊ぶと、オンラインで外とつながることができます。
スマホやゲームは、心のエネルギーがわずかになってしまっている不登校の子供が、心のエネルギーを回復させるための大切なツールなのです。
だから、スマホは取り上げないでください。
心のエネルギーがある程度回復するまでは、スマホ依存症になっていても構いません。
とにかく少しでも楽しい気持ちになって過ごすことで、だんだんと元気を取り戻してきます。
元気を取り戻すと、スマホばかりせずに、新しいことにも挑戦できるようになってきます。
不登校の子供のスマホを勝手に解約すると最悪の事態になることも

不登校の子供が1日中スマホばかりしているからといって、勝手に解約してしまうのはひどいことです。
心のエネルギーが残りわずかな状態だと、スマホだけが心を回復できる唯一のツールの可能性があります。
そんな生きるための大事なツールを親の独断で使えなくしてしまうのは、あまりにもひどいです。
生きるためのツールを失ってしまった子供は、あまりの悲しみのせいで暴れることもあるでしょう。
最悪の場合、飛び降りてしまうこともあります。
どうか、不登校の子供が生きるための大切な道具を勝手に解約なんてしないでください。
スマホ依存でもゲーム三昧でも大丈夫!不登校の子供はちゃんと元気になる!

不登校になり始めた時、子供が放心状態でスマホの画面ばかり見つめていると、親は不安になってしまうかもしれません。
しかし、大丈夫です。
スマホで動画を観たり、スマホゲームを楽しんでいる間に、いつのまにか子供は元気を取り戻してきます。
つまり、スマホは子供が元気を取り戻すために必要なツールなのです。
最初はスマホ依存症のようで親は心配になりますが、徐々に笑顔が戻ってくるはずです。
不登校の子供は、心のエネルギーがわずかな時は放心状態でスマホばかりしているかもしれませんが、ある程度エネルギーが回復していると、YouTubeの動画などからヒントを得て、新しいことに挑戦し始めます。
そして、放心状態でスマホを眺めていることも少なくなってくるはずです。
私の小学5年生の息子は不登校2年目ですが、元気を取り戻してからは、スマホで動画を観たり、動画を観てひらめいたことをはじめてみたり、わからないことをネットで検索してみたり、と、スマホを上手に使いこなしています。
さらに、天気にも興味が出て、スマホで降水確率や風速を調べていますよ。
このように不登校の子供がスマホを持っているのは、悪いことばかりではありません。
むしろ、元気になれるツールですよ!
スマホでYouTubeの動画を観ながらダイエットに成功した記事はこちら→