子供が不登校になると、母親としては「不登校になってしまったのは私のせい?」と思って悩んでしまいますよね。
そして、母親としての自分を責めていませんか?
それなのに周囲の大人たちは、「子供が不登校になったのは母親のせいです」みたいなことを直接的、または間接的に言ってきますよね。
ただでさえ、母親自身で「私が悪いのかも」と自己嫌悪に陥っているのに、追い打ちをかけるように不登校に対する正論ばかりを浴びさせられては、苦しくないですか?
今回は、そんな母親のあなたのために、辛い気持ち、不安な気持ちをぶっ飛ばせるように、お話したいと思います♪
もううんざりだ!周囲の大人たちから浴びせられた不登校に対する正論

子供が不登校になった時、色んな人から色んなことを言われますよね。
学校の先生、スクールカウンセラー、臨床心理士、同級生の保護者、仕事の同僚など、あなたの子供が不登校だと知ったら、親切心から色々と声をかけてくれますよね。
その中でも、まるで母親を責めているようなことを言ってくる人もいます。
無理やりでも学校へ行けなかったから不登校になっているんだって!

まず、誰でも言われる言葉がこちらですよね。
「無理やりでも学校へ連れていくべきだ!」
「んなこと、とっくにしてるってば!」と言いたくなりますよね。
周りから言われなくても、不登校初期に子供が学校へ行くのを嫌がれば、最初は母親も無理やりでも学校へ行かせようとしたはずです。
それでも行けなかったら、こうやって不登校になっているのに、まるで母親が放っておいたみたいな言われ方をされると腹が立ちますよね。
私も当時小学4年生の子供たちが不登校になったころは、「学校は休むところじゃないの!行かないとだめなの!」と怒っていました。
しかし、そういうたびに、子供たちはすごく悲しい顔をしたんです。
「わかっているけど、行けないの」
そう訴えるように悲しそうな眼を向けられたのを覚えています。
そういうやり取りを何度も続けて、私も子供たちは好きで休んでいるんじゃない。行かないといけないとわかっているのに行けないんだ。ということを理解しました。
子供の元気の素「ゲーム」を取り上げたら死んだような顔になった

「学校へ行かないなら、ゲームを取り上げるべきだ!」
「子供の生きがいを奪うなよ!」と言いたくなりませんか?
不登校の子供は、今まで頑張りすぎてきたせいで心のエネルギーがわずかしか残っていません。
そんなわずかなエネルギーを使って、心のエネルギーを回復させようとする手段が「ゲーム」です。
現実の世界から離れてゲームに夢中になることで、徐々に心のエネルギーを回復させていくので、その手段である「ゲーム」を奪ってしまうと、最悪の場合自殺しかねません。
私の小学5年生の息子の場合は、不登校初期に「1時間でも学校へ行けないならゲーム預かるね」と言いました。
すると、すっとゲーム機一式を差し出しました。
私は、「大好きなゲームを差し出すほど、学校へ行けないんだ!」ということに気付きました。
ゲームを親に取り上げられた息子は、毎日死んだような顔をして放心状態で1日中過ごすようになってしまいました。
魂が抜けたような息子の姿を見ていられなくなり、ゲームを返しました。
すると、しばらくしてゲームをしながら活き活きとした表情が戻ってきました。
ゲーム依存症が心配ですか?
外の世界とつながっているスマホというツールを取り上げるの?

「学校へ行かないなら、スマホを取り上げるべきだ!」
「社会とのつながりを奪うなよ!」と言いたくなりませんか?
学校を休んでずっと家にいる不登校の子供にとって、スマホやパソコンを使ったインターネットの世界は、外の世界とつながれる場所です。
インターネットで天気予報を調べたり、ゲームの攻略方法を調べたりと、これからの人生で必要な「調査・検索スキル」も身に着けられるスマートフォンというツールを奪うということは、ますます社会から取り残されてしまう原因になります。
私の小学5年生の息子は、スマホやパソコンを使って台風情報を調べたことをきっかけに、天気に興味を持つようになりました。
スマホのお天気アプリで、天気や降水確率、台風の進路などを好きな時に調べることができるので、スマートフォンは子供の好奇心を育てるのにも役立つと考えられます。
(まぁ、変な好奇心も育つかもしれないけどね^^;)
勉強は心の元気を取り戻してからでいいの

「勉強はさせろ!」
「勉強できる精神状態なら、とっくにしてるわ!」と言いたくなりませんか?
繰り返しますが不登校の子供は、心も疲れ切っていて、心のエネルギーが少ない状態です。
そんな状態で勉強なんてできると思いますか?
まずは勉強よりも、心のエネルギーの回復が最優先です。
ゲームばかりの毎日でもいい、とにかく心が元気にならなくちゃ!
私の小学5年生の息子は、ある程度心のエネルギーが回復してからは、気持ちが前向きになり、勉強も嫌がらずにこなすようになりました。
不登校の子供の調子が良くなれば、勉強の遅れは取り戻せるので、元気のない時は無理に勉強しなくても大丈夫です。
子供が不登校になっていない親は完璧なの?

「不登校は母親が甘やかしているからだ」
「逆に子供が不登校になっていない親は甘やかしていないの?」と言いたくなりませんか?
たしかに、子供を甘やかして育てていたかもしれませんが、逆に言うと子供が不登校になっていない親はみんな甘やかしていないのですか?
「不登校はしつけもきちんとできていないからだ」
これも同じ。
子供が不登校になっていない親はみんな完璧にしつけもできているのですか?と言いたいです。
私は子供を甘やかして育てていたかもしれないけれど、他人から言われたくないわ。知らんがな。です!
私は子供をきちんとしつけていないかもしれないけれど、他人から言われたくないわ。知らんがな。です!
不登校の子供の母親は専業主婦でも兼業主婦でも責められるのさ

「母親がずっと家にいるから子供は離れようとしないんだ」
(母親が専業主婦の場合)
「母親が働いているから子供が寂しくて不登校になるんだ」
(母親が働いている場合)
「結局、母親が専業主婦でも働いていても責められるんじゃん!」と言いたいですよね。
私は子供が不登校になってから、フルタイム勤務の兼業主婦も専業主婦も経験しています。
母親が外で働いていても、専業主婦でも、不登校の状態に特に変化はありませんでした。
つまり、専業主婦でも兼業主婦でも子供の不登校に関係はないということ!
あなたが専業主婦だから子供が不登校になったわけでも、あなたが働いているから子供が不登校になったわけではありません。
他人は正論で好き放題言えるだけです。
不登校は母親のせいだと落ち込んでいる場合じゃないの!

以上の言葉は、小学生の息子が不登校の私が、周囲の大人たちから言われた言葉です。
最初は、「不登校は母親のせいだ」と言われるたびに、私自身もひどく傷つき、悲しくて、辛い気持ちでいっぱいでした。
でも思ったんです!
ここで母親まで病んでしまったら、不登校の子供は「自分のせいでママが辛い思いをしている、自分が悪いんだ」と自分を責めることになってしまいます。
そうなると、不登校の子供は深く傷つき、社会復帰はますます困難になってしまうでしょう。
それはいけない!ママはへこんでなんていられない、悲しんでなんていられない、毎日を楽しく過ごさなければ!
そう思ってからは、周りの人がどういおうが、「ほいほい」という気持ちで受け止め、ネット上でどれだけ不登校児の母親批判をされていようが、「うるさいわ!」と気にしないようにしています。
だって、母親の私まで辛い思いをしていられないから!
まずは母親が元気に楽しく過ごしていないと、子供だって元気にはなれません。
不登校の子供と楽しく一緒にゲームをして過ごしたり、色んな所へ出かけたり、そういう親子で楽しくワイワイとしたコミュニケーションが大事なのです。
だからあなたも笑ってください!